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5.グランビルの法則でタイミングをつかもう


ここで少し応用編になりますが、チャート分析家の先駆者・ジョセフ・E・グランビルが提唱した「グランビルの法則(8法則)」を見てみましょう。
この法則は、株式などの売買の8つの基本テクニックから成り立っています。
これを理解することで、株価と移動平均線の関連性をつかむことができるでしょう。
まずは下の図を見てください。

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株価はファンダメンタルズの面の除けば、人々の欲求の現れだともいえます。その欲求は需要と供給に現れ、株価は上記のグランビルの法則のような軌跡をたどるとされます(もちろん実際は、ファンダメンタルズの面に加え、さまざまな要因で相場は変化します)。
株価は一本調子で上がるのではなく、所々で売りが入ったり、また買いが入ったりで上昇途中でも様々な変化を見せるのです。

さて、それに基づいて売買のポイントを見てみましょう。
まずは買いのポイントとされるA~Dについて。

[A]移動平均線が株価を上抜いたところ
このポイントは最も強いとされています。
長期間低迷を続けてきた株価が移動平均線を抜ける、つまり上昇トレンドに転換したサインといわれます。このとき、移動平均線は横ばいまたは右上がりであることが条件です。

[B]移動平均線が上昇基調なら、株価が移動平均線を下回ったら押し目買い
押し目買いとは、上げ基調の相場が一時的に安くなったのを見計らって買うことをいいます。上昇トレンド中の一時的下げと判断して購入するので、賢い買い方といえるでしょう。
移動平均線が上向きの状態を保っていることが必要条件です。

[C]株価が移動平均線から乖離して上昇後、反転するが割り込まずに再び上昇に転じる
株価と移動平均線の乖離が大きくなると、市場は一時的に調整期間に入るものです。
移動平均線を割り込まなかったことは、相場がまだ上昇基調にあるということです。ここは、買い増しをするポイントともされます。

[D]株価の下落後、移動平均線の下に大きく乖離する
下落途中、移動平均線から大きく下に乖離すると、市場は下がり過ぎと判断し移動平均線に近付くように値を上げる場合が多くあります。ただし、短期的な上昇に終わることも多いとされます。
買いシグナルですが反発点がわかりにくいため、リスクの高い買い場でもあります。

以上の4つの買いのポイントを図にまとめると以下のようになります。

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