ローソク足は、一定期間の始値、高値、安値、終値の4つを1つの図形で表す便利なチャートです。1日分の変化を表したものを「日足(ひあし)」、1週間分を「週足(しゅうあし)」などと呼びます。
ローソク足には陽線と陰線、そして十字線の3つがあります。
始値より終値が高いもの(つまり、株価などが上がった)時に描かれるのが陽線、逆に下がった時は陰線、特殊なかたちとして始値と終値が同じだったときに出現するのが十字線です。一般的に陽線は白地など明るい色、陰線は黒や青など暗い色で描かれます。
始値と終値を囲んだ太い線の部分を実態といい、それを外れた高値・安値の部分の線を「ヒゲ」と呼んでいます。
ローソク足のかたちのそれぞれの意味は右図のようになります。
陽線の場合、四角の下の辺が始値で、上の辺が終値となります。相場は始値と終値の間に収まるとは限りませんので、始値より安い安値が下ヒゲの最下部、一方、終値よりも高い高値が上ヒゲの最上部となります。
その期間の価格が始値と終値の間にある時(つまり、始値が安値で終値が高値の場合)はヒゲは出ません。
陰線の場合は、四角の上の辺が始値で下の辺が終値となります。
十字線は前述したように始値と終値が同じ値の場合です。この時、まったく相場が動かず、始値、終値、安値、高値が同一の値の場合はヒゲが発生せず、横一本の線となります。
チャート分析は、このローソク足が大きい・小さい、ヒゲが長い・短い…などさまざまな要素から分析していくことになります。
→次は、移動平均線をチャート分析の手段にしたことで有名な
「グランビルの法則」を見てみましょう