株価などのチャートには、基本的に「ローソク足」と「移動平均線」「出来高」が描かれています。この3つは、チャートを読むうえで最も基本となる3点セットともいえるでしょう。
以前はチャートは投資レーダーなどが発行するチャートブックや新聞などで確認していましたが、現在ではネット上で見るのが一般的でしょう。
ネット上のチャートには3点セットのほかに、一目均衡表やRSI、ストキャスティクス、MACDなどチャート上に表示させる機能をもったものもあります。これらの指標は株価などの動きを予想するのに有効ですが、あくまでも基本の3つをきちんと押さえてのことといえるでしょう。
なお、このサイトで取り上げている「トレンドライン」は自分で書き込むことになりますが、ネット証券などで提供される多機能チャートではチャートを印刷せずに、パソコン上で任意のラインを引くことができるものもあります。
さて、この3点セットのうちどれを重視するのがよいのでしょうか? 答えはどれというわけではなく、それぞれの関係性をきちんと見ることといえます。
たとえば、株価が上昇している(陽線のローソク足が頻繁に出ている)が出来高が低い、ずっと上昇し続けているが移動平均線がなだらかになってきている…など、株価の予想はこの3つの総合判断で行うのです。
どの順序で見るのが正しいというのもありませんが、一般的にはローソク足をチェックした後、移動平均線で大まかな変化をつかみ、出来高を見る…という流れでしょう。
それではまず、移動平均線について解説しましょう。